ユーロラックの信号とライン信号
概要
ユーロラックの信号レベルは、通常、他の機器で使用される信号の種類よりもはるかに高くなります。ユーロラック信号 (たとえば発振器からの信号) は、多くの場合 -5V と 5V (10Vpp) の間で変動します。
これは、ほとんどのオーディオ関連のユーロラック モジュールが生成および要求する信号レベルですが、外部オーディオ機器は異なる信号レベルを使用します。さらに、他のタイプの機器(ライン、楽器、マイクなど)は、さらに異なる信号レベルを使用します。
ラインレベルには、プロフェッショナルと民生用(コンシューマー)の 2 つの種類があります。
- プロフェッショナル ライン レベル (+4dBu とも呼ばれます) は約 1.75Vpp です。これは、ほとんどのアウトボード ミキサーで使用される信号レベルであり、多くのシンセサイザー、ドラム マシン、およびその他の電子楽器によって生成されるレベルです。
- 民生用ライン レベル (-10dBV とも呼ばれます) は機器により異なりますが、多くの場合 0.5 Vpp から 1 Vppです。これは、ホーム ステレオ システムやホーム エンターテイメント用のその他の機器、および一部の楽器で一般的に使用されます。
本文
Eurorack Voltage Levels
Eurorack Voltage Levels
Voltage levels used in Eurorack
スピーカーまたはヘッドフォンを駆動したい場合、ユーロラックは十分な電圧を提供しますが、インピーダンス小さいので、非常に小さなスピーカーまたはイヤフォンでない限り、スピーカーアンプが必要になります。
レベル | dBu | RMS | ピーク | 出力 | 入力 |
---|---|---|---|---|---|
マイク | -60dBu ~ -38dBu | 775μV~10mV | ±2.2mV~±28mV | ~150Ω | 1kΩ~2kΩ |
楽器 | -20dBu ~ -14dBu | 80mV~160mV | ±225mV~±450mV | 10kΩ(エフェクト)~50kΩ(ギター) | 1MΩ |
民生用ライン | -7.8dBu (-10dBV) | 316mV | ±885mV | <100Ω | ≧10kΩ |
プロ用ライン | +4dBu | 1.228V | ±3.44V | <100Ω または 600Ω (旧) | ?10kΩ または 600Ω (旧) |
ユーロラック(プログラム) | +7.2dBu | 2.30V | ±5V | 0または1kΩ | ~100kΩ |
ユーロラック(ノコギリ歯) | +11.4dBu | 2.89V | ±5V | 0または1kΩ | ~100kΩ |
ユーロラック (正弦波) | +13.2dBu | 3.34V | ±5V | 0または1kΩ | ~100kΩ |
スピーカー | +11dBu以上 | 2.83V以上 | ±7.92V以上 | 8Ω(または2Ω、4Ω、16Ω) | 8Ω(または2Ω、4Ω、16Ω) |
ユーロラックの外部とのつなぎかた
- シナリオ 1: モジュラーシンセを外部ミキサー/インターフェイスに接続する
接続している機器(外部ミキサーやオーディオ インターフェイス)に合わせてシステムの出力レベルを低く調整する必要があります。
各社からアウトプットモジュールとかミキサーと一緒になったインターフェイスモジュールと呼ばれるものが多数発売されています。これらを使って、ヘッドフォンやモニタースピーカー、ミキサーやコンピュータのオーディオインターフェイスに接続すれば好みの環境で音を聴いたり、録音することができます。- Make Noise のXOH、
- Intellijel のOuts、
- Noise Engineering のSono Abitus、
- Joranalogue のTransmit 2
- シナリオ 2: 外部機器をモジュラーシンセに接続する
外部シンセ、ドラムマシン、マイク、ギター、その他のデバイスの出力レベルは、ユーロラックの最適な信号レベルに比べて比較的低いため、信号をユーロラック処理に適した範囲にブーストするには、ある種のプリアンプ (プリアンプ) が必要になります。- Doepfer のA-119、
- Xaoc Devices のSewastopol、
- Expert Sleepers のLittle Mikey
- シナリオ 3: モジュラーシンセでペダルを使用する
OUTPUT MODULE
モジュラーをステレオでラインレベル出力する為のインターフェースモジュール
モジュラーシンセで扱うオーディオ信号は通常のラインレベルよりも大きいため、そのままミキサーやオーディオインターフェースに接続すると歪みが生じることがあります。OUTPUTモジュールを経由することで適正レベルまで落とすことができます。

