<!-- markdown-mode-on -->
# **概要**
今まで作ったデサルフェータは間違った設計をしているようです。
[元ネタ:Alastair Couper's Report](http://alton-moore.net/graphics/desulfator.pdf?utm_source=chatgpt.com)
<figure class="blogcard b-link"><a aria-label="記事詳細へ(別窓で開く)" href="https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/desulfator/desulfator.htm" rel="noopener noreferrer" target="_blank"><div class="blogcard-content"><div class="blogcard-image bi-link"><div class="blogcard-image-wrapper biw-link"><img alt="バッテリー機能回復装置の製作" height="100" loading="lazy" src="https://capture.heartrails.com/382x200?https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/desulfator/desulfator.htm" width="100" /></div></div><div class="blogcard-text"><p class="blogcard-title bt-link">バッテリー機能回復装置の製作</p><p class="blogcard-description bd-link"></p></div></div><div class="blogcard-footer bf-link"> <img alt="ファビコン" height="16" loading="lazy" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/desulfator/desulfator.htm" width="16" />syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp</div></a></figure>
<figure class="blogcard b-link"><a aria-label="記事詳細へ(別窓で開く)" href="https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/Battery/Battery2.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank"><div class="blogcard-content"><div class="blogcard-image bi-link"><div class="blogcard-image-wrapper biw-link"><img alt="Desulfator" height="100" loading="lazy" src="https://capture.heartrails.com/382x200?https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/Battery/Battery2.html" width="100" /></div></div><div class="blogcard-text"><p class="blogcard-title bt-link">Desulfator</p><p class="blogcard-description bd-link"></p></div></div><div class="blogcard-footer bf-link"> <img alt="ファビコン" height="16" loading="lazy" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/Battery/Battery2.html" width="16" />syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp</div></a></figure>
<a name="more"></a>
## Alastair Couper's Schematic

この資料は、鉛蓄電池の硫酸鉛結晶化(硫酸鉛化)を電気的に除去するための自作回路とその理論、使用方法について解説している。
### 概要と背景
* バッテリーの劣化原因の一つである硫酸鉛化を解消し、バッテリーの性能回復を促すための技術と回路設計を紹介。
* 20年前からの経験と研究に基づき、自己製作可能なデ sulfator(硫酸鉛除去装置)を提案。
* 硫酸鉛化は、電池の内部に結晶化し、電気的に無効化された状態を招く。
### 理論的背景
* 鉛蓄電池には高周波の共振周波数(2~6 MHz)が存在し、これを利用した振動(共鳴)により硫酸鉛を振動させ、再溶解を促進。
* この振動は、硫酸イオンの微細な振動を引き起こし、結晶の破壊と再溶解を促す。
* これにより、硫酸鉛は結晶から液状に戻り、電池の内部抵抗が低下し、性能が向上。
### 回路の概要と構成
* 12Vおよび24V用の自作硫酸鉛除去回路を紹介。
* 主要な構成は、555タイマーICを用いたパルス発生回路と、MOSFETスイッチング素子、誘導コイル、ダイオード、コンデンサなど。
* パルス周波数は約1kHzで、インダクタを通じて高電圧のパルスをバッテリーに供給。
* 高周波の振動を発生させ、硫酸鉛の結晶を破壊し、再溶解させる仕組み。
### デサルフェーター回路の詳細
#### 1. 回路の基本構成と目的
このデサルフェーター回路は、スイッチング型DC-DCコンバータの一種で、鉛蓄電池に高電圧パルスを印加することで、サルフェーション(硫酸鉛の結晶化)を除去することを目的としています。特に12Vシステム用のバージョンが図1として示されています。
#### 2. パルス発生の仕組み
* 回路の心臓 部は555タイマーIC(U1)で、1kHzのパルス信号を生成します。
* このパルス信号でPチャネルMOSFET(Q1、例:IRF9Z34)をスイッチングし、インダクタ(L1)を介してバッテリーに高電流パルス(最大6A)を送り込みます。
* パルス幅は約50マイクロ秒で、MOSFETがオンになるとC4に蓄えられた電荷がL1を通じて流れ、MOSFETがオフになるとL1のインダクタンスによるエネルギーがダイオード(D1)を通じてバッテリーに戻されます。
#### 3. 回路の動作例
* 動作中はバッテリー端子間に高電圧パルス(最大50V)が発生し、オシロスコープで観測可能です。
* パルスによるイオンの振動が繰り返されることで、結晶化した硫酸鉛が徐々に分解され、再び電解液に溶け出します。
#### 5. 実装と注意点
* 回路はバッテリー端子に並列接続し、約40mAの電流を消費します。
* 逆接続防止機能はないため、極性に注意が必要です。
* ケースはシールドタイプを推奨し、リード線はできるだけ短くします。
* フェライトコアをバッテリーリード線に装着することで、高周波パルスが外部機器に流れるのを防げます。
### 使用と効果
* 既存のバッテリーに並列に接続し、太陽電池や他の充電源と併用して硫酸鉛化の改善を促進。
* 数週間の継続使用で、バッテリーの内部抵抗低下や比重上昇、電圧安定化が見られる。
* 充電と放電を繰り返すことで、バッテリーの容量回復や性能向上が期待できる。
* 特に長期間放置された車載バッテリーや、劣化したバッテリーの再生に有効。
### 注意点と実用上のポイント
* 回路は逆接や過電圧に注意し、適切な部品選定と安全対策を行う必要がある。
* 高周波の振動により、電磁干渉や火花、ノイズが発生する可能性があるため、ケースはシールドし、短いリード線を使用。
* 効果は遅く、根気よく継続することが重要。
* 効果の兆候は、電圧の低下や比重の上昇、容量の改善。
* 完全に硫酸鉛化したバッテリーや短絡したセルには効果が限定的。
### 補足と参考情報
* 回路の詳細や部品リスト、調整方法、実験例、注意点を解説。既存の商用デバイスと比較し、コスト効率的な自己製作のメリットを強調。
* 参考資料や関連ウェブサイト、過去のホームパワー記事も紹介。
* この資料は、硫酸鉛化によるバッテリー劣化の改善を目的とした電気的振動技術と、その自作回路の設計・運用法を解説したものである。
## Lead-Acid Battery Desulfator Parts List
以下は、PDFに記載されている主要部品をMarkdown表に整理し、記事中の説明を基に「役割」を追加したものです。
(部品番号や型番は資料系統により多少差異があります) ([Scribd][1])
| 部品 | 型番・値 | 種類 | 回路内での役割 |
| -------------- | ------------------- | ----------- | --------------------------------------------------- |
| Q1 | IRF9Z34 | PチャネルMOSFET | パルス電流を高速スイッチングする主力部品。インダクタへ電流を流し、OFF時に高電圧パルスを発生させる。 |
| U1 | LM555 / NE555 | タイマIC | 発振回路の中心。MOSFETを周期的にON/OFFする。 |
| D1 | GI826CT / MR856 | 高速リカバリダイオード | インダクタの逆起電力を整流し、鋭いパルスをバッテリへ送る。通常ダイオードでは速度不足。 |
| D2 | 1N4148 | 小信号ダイオード | 555タイマ周辺の信号制御や保護に使用。 |
| L1 | 22uH~220uH 高電流インダクタ | パワーインダクタ | エネルギー蓄積部。MOSFET ON時に磁気エネルギーを蓄え、OFF時に高電圧パルスを生成する。 |
| L2 | 1mH チョーク | フェライトチョーク | ノイズ抑制・電流変化制御。電源側への高周波漏れを減らす。 |
| C1 | 30uF~100uF 電解コンデンサ | 電源平滑 | 発振回路の電源安定化。 |
| C2 | 0.001uF~0.022uF | セラミックコンデンサ | 555タイマの発振周波数決定。 |
| C3 | 0.047uF | セラミックコンデンサ | パルス波形形成やノイズ抑制。 |
| C4 | 100uF 低ESR電解 | パルス吸収・安定化 | パルス電流の受け皿。記事では「容量不足だと逆極性で破損する可能性」が指摘されている。 |
| R1 | 470kΩ~1MΩ | 抵抗 | 555タイマの発振周期設定。 |
| R2 | 22kΩ~68kΩ | 抵抗 | 発振デューティ比調整。 |
| R3 | 330Ω | 抵抗 | MOSFETゲート電流制限。 |
| R4 | 330Ω | 抵抗 | 発振安定化やゲート制御補助。 |
| LED | 白色LED | 動作表示 | 発振動作中を表示。 |
| PTC Fuse | RXEF110 | リセッタブルヒューズ | 過電流保護。ショート時の破損防止。 |
| Terminal Block | 2極端子台 | 接続端子 | バッテリ接続用。 |
---
## 記事で特に重要視されている部品
### MOSFET(Q1)
この回路の心臓部です。
555タイマからの信号で高速スイッチングを行い、
* ON時 → インダクタへ電流蓄積
* OFF時 → 逆起電力発生
を繰り返します。
MOSFETの高速性がパルス品質へ直結します。
---
### インダクタ(L1)
最重要部品の一つです。
記事では、
* 「できるだけ低抵抗」
* 「高ピーク電流対応」
* 「飽和しにくい」
ことが重要とされています。
MOSFET OFF時に、
V=L\frac{dI}{dt}
による高電圧スパイクを発生します。
---
### 高速リカバリダイオード(D1)
普通の整流ダイオードではなく、
* Fast Recovery
* Ultra Fast
タイプが推奨されています。
理由は、パルスが非常に高速だからです。
遅いダイオードでは、
* 発熱
* 波形悪化
* 効率低下
が起きます。
---
### C4(低ESR電解)
フォーラムではこの部品が特に問題視されています。 ([All About Circuits][2])
元回路の容量が小さすぎると、
* 電圧反転
* リップル過大
* 電解コンデンサ破壊
が起こる可能性があると指摘されています。
そのため、
* 200uF以上
* 低ESR
* 複数並列
を推奨する人もいます。
---
## 記事の設計思想
この回路は「充電器」ではありません。
目的は、
* 高周波パルス
* 高電圧スパイク
* 微小エネルギー衝撃
を鉛蓄電池へ与えることで、硫酸鉛結晶へ機械的・電気的刺激を加えることです。 ([cdn.hackaday.io][3])
記事では、
> 微細なサンドブラストのようなもの
として説明されています。 ([cdn.hackaday.io][3])
[1]: https://www.scribd.com/document/874350262/Parts-List?utm_source=chatgpt.com "Desulfator Circuit Parts List | PDF"
[2]: https://forum.allaboutcircuits.com/threads/optimising-modifying-desulfator-design.61257/?utm_source=chatgpt.com "Optimising/Modifying Desulfator Design | All About Circuits"
[3]: https://cdn.hackaday.io/files/257411101302944/batt%20desulfator.pdf?utm_source=chatgpt.com "Desulfator Circuit II"
# Lead-Acid Battery Desulfator Parts List
## - Alastair Couper回路 + 国内検証記事を統合した再構築版 -
Alastair Couper氏のデサルフェータ回路は、世界中の自作デサルフェータの原型となった有名な設計です。
日本では、趣味の工作研究室の記事で詳細な解析・改良・長期評価が行われています。 ([趣味の工作][1])
特に重要なのは、
* 「高電圧パルス」そのものではなく、
* パルス後に発生する **数MHzのリンギング(減衰振動)**
が本体である、という点です。 ([趣味の工作][1])
記事では、
> 硫酸鉛分子を高周波で揺さぶる
という説明が繰り返されています。 ([趣味の工作][2])
---
# 回路の基本原理
MOSFETがONすると、L1へ電流が蓄積されます。
MOSFET OFF時、インダクタ電流は急停止できないため逆起電力が発生します。
V=L\frac{dI}{dt}
この瞬間に、
* 数十Vの鋭いスパイク
* 数MHzの減衰振動(リンギング)
が発生し、それがバッテリーへ加わります。 ([趣味の工作][1])
---
# Parts List(再構築版)
| 部品 | 型番・値 | 種類 | Couper回路での役割 | 国内記事での補足・評価 |
| -------- | ------------------------ | -------- | ----------------- | ------------------------------------- |
| Q1 | IRF9Z34 / 2SK2232 等 | MOSFET | L1へパルス電流を流す高速スイッチ | 立上り速度が重要。高速FET化で波形改善。 ([趣味の工作][1]) |
| U1 | NE555 / PIC12F683 | 発振回路 | パルス生成 | PIC化で周波数調整性向上。555でも十分動作。 ([趣味の工作][1]) |
| L1 | 220uH 高電流チョーク | パワーインダクタ | エネルギー蓄積+リンギング発生源 | 最重要部品。小型品は内部抵抗が大きく性能低下。 ([趣味の工作][2]) |
| L2 | 数十uH~数百uH | チョークコイル | 発振回路への高周波回り込み防止 | 位置を誤解した作例が多いと指摘。 ([趣味の工作][2]) |
| D1 | Fast Recovery / Schottky | 高速ダイオード | パルス電流経路形成 | 寄生容量が高周波通路として働く。 ([趣味の工作][2]) |
| D2 | 1N4148 | 小信号ダイオード | 555制御補助 | 保護・波形整形。 |
| C1 | 数十uF | 電源平滑 | 発振回路安定化 | 通常の平滑用途。 |
| C2/C3 | 0.1uF前後 | 高周波コンデンサ | 発振安定化 | 積層セラミック推奨。 ([趣味の工作][2]) |
| C4 | 47uF~100uF Low ESR | 高周波バイパス | リンギングの電流経路 | 「平滑用途ではない」が重要。大容量化を強く批判。 ([趣味の工作][2]) |
| R1/R2 | 数十kΩ~数百kΩ | 抵抗 | 周波数設定 | パルス幅・繰返し周波数決定。 |
| R3 | 数百Ω | ゲート抵抗 | MOSFET保護 | 発振安定化。 |
| LED | 任意 | 表示 | 動作確認 | 発振中表示。 |
| PTC Fuse | RXEF110等 | 保護素子 | 過電流保護 | 短絡保護。 |
---
# 国内記事で特に強調されている重要ポイント
## 1. 「パルス充電装置」ではない
この記事群で最も強調されている点です。 ([趣味の工作][2])
多くの自作例は、
* 「高電圧パルスで充電する装置」
と誤解しています。
しかしCouper回路の本質は、
* 高周波リンギングを発生させること
です。 ([趣味の工作][1])
つまり重要なのは、
* スパイク後の振動周波数
* 減衰波形
* 高周波成分
です。
---
# 2. L1は極めて重要
記事では、小型チョークコイルの使用を強く批判しています。 ([趣味の工作][2])
理由は内部抵抗。
例えば、
* 小型220uH → 340mΩ
* バッテリー内部抵抗 → 10mΩ前後
なら、エネルギーの大半がL1自身の発熱で失われます。
つまり、
* 太い線
* 大型コア
* 低DCR
が重要になります。
---
# 3. C4を大きくしすぎると逆効果
これは非常に重要な指摘です。 ([趣味の工作][2])
ネット上では、
* 470uF
* 1000uF
へ増量する作例があります。
しかし記事では、
* それは「パルス充電化」しているだけ
* リンギングエネルギーを奪う
と説明されています。
C4の役割は、
* 平滑
ではなく、
* 高周波電流の通路
です。 ([趣味の工作][2])
---
# 4. D1の「寄生容量」が重要
非常に興味深い考察です。 ([趣味の工作][2])
一見すると、
* D1が高周波を遮断している
ように見えます。
しかし実際には、
* ダイオード接合容量(数百~1000pF)
が存在します。
そのため数MHzでは、
* D1はコンデンサとして振る舞う
ため、リンギングが通過できます。
記事では、
* 「Couper設計は非常に巧妙」
と評価しています。 ([趣味の工作][2])
---
# 5. 車載使用の危険性
記事では、
* CAN-BUS
* アイサイト
* ECU
へのノイズ影響を懸念しています。 ([趣味の工作][2])
デサルフェータは本質的に、
* 高周波ノイズ発生器
でもあるため、
* 走行中使用
* ECU接続状態
には慎重姿勢です。
---
# 6. 実験結果
記事では長期実験結果も掲載されています。 ([趣味の工作][1])
主張されている効果:
* セルモータ回転向上
* 内部抵抗低下
* CCA維持
* 長期劣化抑制
など。
特に、
* 数年間能力100%維持
という実験結果が多数掲載されています。 ([趣味の工作][2])
ただし、これは個人実験であり、
* 全条件で再現保証されるものではない
点には注意が必要です。
---
# Couper回路の本当の特徴
多くの人は、
* 「高電圧パルス」
だけを見ています。
しかし記事では、
* リンギング周波数
* 高周波経路
* ESR
* インダクタ損失
* 高周波インピーダンス
まで解析されています。 ([趣味の工作][2])
つまりこの回路は、
単なる「パルス発生器」ではなく、
* 高周波共振を極小部品で成立させた、
* 非常にアナログ的で巧妙な設計
として再評価されています。
[1]: https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/desulfator/desulfator.htm?utm_source=chatgpt.com "バッテリー機能回復装置の製作"
[2]: https://syumi-no-kousaku.sakura.ne.jp/Battery/Battery2.html?utm_source=chatgpt.com "Desulfator"
## 関連リンク<