ETS2 modの作り方
MODを作るには
ETS2プログラムの構造を理解する必要があります。要するに、元のオリジナルファイルと同名の改造MODファイルを同じ構成の場所に置くと、オリジナルに変わって改造MODファイルが利用されるというのがMODの仕組みです。
ETS2プログラムの構造
base.scs と def.scs
ETS2のMODの構成はbase.scs と def.scsです。base.scsはグラフィックやサウンドデータのファイル群で、def.scsは定義ファイル群です。ともに特殊なフォーマットで圧縮されていますにで、この中身を見るには "scs_extractor.exe" (後述)というGAME ARCHIVE EXTRACTOR が必要です。
base.scs と def.scs は次のフォルダにあります。
"C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Euro Truck Simulator 2"
base.scsとdef.scsを利用するための手順
専用のフォルダを作成
base.scsとdef.scsをそれぞれの名前のフォルダを作って、そこにコピーします。
scs_extractor.exe で解凍
- [base]と[def] のそれぞれのフォルダにscs_extractor.exeを置きます。
- エクスプローラのそれぞれのフォルダ上で、base.scsとdef.scsをそれぞれクリックして、scs_extractor.exe の上にペーストします。すると、CMDコンソールが開いて解凍が始まります。時間がかかります。
- 解凍(展開)できたら、元のbase.scsとdef.scs やscs_extractor.exeは不要なので削除しておきます。
scs_extractor.exe の入手方法
こちらのページからDLが可能です。
base.scsの構成
ゲームを開始すると、プログラムはインストールしたフォルダにある「base.scs」を展開します。図では一部フォルダを省略してます。
def.scsの構成
次にdef.scsやdlc関係を読み込みます。
def.scsはbaseフォルダの直下に展開され、以下の様なフォルダ構成になります。MOD作成によく使用されている「game_data.sii」「economy_data.sii」も、このような構成で並びます。
自作modの動作
自作modは定義ファイルやグラフィックファイルを元ファイルと同じ階層構成(上記のツリー)にして作成します。
ETS2のプログラムが開始しbase.scsとdef.scsが展開された後に、それと同じ階層構成で同じファイル名のmodが読み込まれ、modが該当する元ファイルを上書きします。
また、MODで同名ファイルが存在すると次々に上書きされていきます。したがって、後から読み込まれるファイルが有効になります。
そして全てのMODを展開し終えて、プログラムは上書きされた状態の各ファイルを読み込み、問題が無ければゲームを起動します。
問題があった場合、無視できる内容ならばそのまま起動するか、MODで書き換えられる前のデフォルトファイルを読み込み起動します(みたいな挙動をしてます)。
起動時に全部のファイルの整合性をチェックしてるわけではなく、ゲーム途中で必要なファイルがない、構文が間違ってるなどで強制終了することもあります。