スイッチング電源の高周波ノイズを低減ノイズフィルタ
3.3.1 ノイズフィルタ
スイッチング電源の高周波ノイズを低減するのに使用するノイズフィルタの回路図を, 図48に示します.
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図 48: ノイズフィルタの回路図 |
コンデンサは,すべて100uFの電解コンデンサと 0.1uFの積層セラミックコンデンサの並列です.
L1, L2はコモンモードチョークで, 鈴商で売っていたTOKIN製の2A, 1mHのものです. コモンモードチョークは漏れインダクタンスが大きく, ノーマルモードのチョークの役割も多少果たしますが, この部品の場合,結合係数は0.998で, 漏れインダクタンスは6.4uH程度となり, 10kHz域に効果が出てきます.
L3は通常のフェライトコアのチョークで,2mH, 0.16Aの定格です. このフィルタによるカットオフ周波数は350Hz程度で, 数10kHz以上のスイッチング周波数に対して, 十分な減衰が期待できます. 作成したノイズフィルタの外観を図49に示します.
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図 49: ノイズフィルタの外観 |