ディスクリートヘッドホンアンプの製作 by karasumi | elchika
はじめに ディスクリートヘッドホンアンプの製作過程と測定結果を紹介します。電源回路にはノイズフィルタを搭載しており、ノイズの多い市販のスイッチングACアダプタからクリーンな電源を供給できます。また電源投入時のポップ音を防ぐためのミュート回路も搭載しています。 構成 ヘッドホンアンプ部の構成 RV1とRV3は動作点の調整用の可変抵抗です。RV1は差動対に流れる電流値を調整するためのもので、出力のオフセット電圧がゼロに近づくように設定します。RV3は出力段(SEPP)に流れる電流値を調整するためのもので、所望の動作級となるように設定します。今回は私の手元にあるヘッドホン(ATH-M50)を接続し、適切な音量で音楽を流したときにA級動作をするように設定しました。 出力部にはフェライトビーズを付けて容量性負荷による異常発振を防止しています。このフェ