パネル化(面付け)でのMouse Bites(マウスバイト:ミシン目)の要点
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# **概要**
<figure class="blogcard b-link"><a aria-label="記事詳細へ(別窓で開く)" href="https://jlcpcb.com/jp/blog/mouse-bite-panelization-guide" rel="noopener noreferrer" target="_blank"><div class="blogcard-content"><div class="blogcard-image bi-link"><div class="blogcard-image-wrapper biw-link"><img alt="https://jlcpcb.com/blog/184-the-ultimate-guide-to-pcb-panelization:-tools-and-techniques" height="100" loading="lazy" src="https://jlcpcb.com/logo-og.png" width="100" /></div></div><div class="blogcard-text"><p class="blogcard-title bt-link">https://jlcpcb.com/blog/184-the-ultimate-guide-to-pcb-panelization:-tools-and-techniques</p><p class="blogcard-description bd-link">プリント基板製造において、異形基板や特殊基板に使用されるマウスバイトパネライゼーションについてご紹介します。</p></div></div><div class="blogcard-footer bf-link"> <img alt="ファビコン" height="16" loading="lazy" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://jlcpcb.com/jp/blog/mouse-bite-panelization-guide" width="16" />jlcpcb.com</div></a></figure>
JLCPCBの「マウスバイト(ミシン目)パネライズガイド」の内容を、簡潔な日本語で要約しました。
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## **マウスバイト(ミシン目)パネライズの基本**
* **用途:** Vカットが使えない不規則な形状の基板や、特殊な組み立て要件がある場合に適した接続方法。
* **特徴:** 切手の目打ちのような小さな穴を並べて基板を繋ぎ、製造後に手や工具で切り離す。切り口には「バリ(鋸歯状の突起)」が残る。
### **設計の推奨仕様**
* **穴のサイズ:** 直径 **0.60mm** の穴を1セットにつき **5〜8個** 並べるのが推奨。
* **穴の間隔:** 穴の端から端まで **0.35mm〜0.4mm**。最低でも0.3mm以上を確保。
* **配置の数:** 幅30mm以内の基板:対向する2箇所に配置。
* **大きな基板:** 50〜60mmごとに1セット追加し、安定性を高める。
* **パネライズ間隔:** 基板同士の間隔は通常 **1.6mm〜2.0mm**(最低1.2mm)。
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### **配置上の注意点**
* **避ける場所:** ビア、配線、取り付け穴、または基板端からはみ出す部品がある場所には配置しない。
* **配置の深さ:** 穴が基板の輪郭線から中心部へ「1/3程度」食い込むように配置すると、切り離しやすくなる。
* **過剰配置:** プロセスエッジ側にはマウスバイトは必要ない(図の赤丸で表示)。マウスバイトはボードの輪郭の片側にのみ追加すればよい。
* **接続:** ボードを他のボードに接続する場合は、両側にマウスバイトを追加する必要がある(図の赤い矢印で表示)。
* **円形基板:** 切り離す際に力がかかりやすいよう、空きスペースが広い箇所に配置する。
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### **JLCPCBへの注文時の注意(不適合時の対応)**
* **自動調整:** 穴の間隔が不十分な場合、強度確保のためメーカー側で最小0.3mmに調整されることがある。
* **非標準設計:** 特殊な設計の場合、製造ロットごとに仕上がりが多少異なる可能性がある。
* **データ不足:** 指定がない限り、メーカー側で位置決め穴(ツール穴)や基準マーク(認識マーク)を追加することはないため、設計データに含める必要がある。
## 1. マウスバイトの使いかた(3つの方法)
### A. 自作する(推奨)
自分でフットプリントを作成するのが最も確実です。
1. **フットプリントエディター**を開き、新規作成します。
2. **0.6mm程度の「穴のみ(NPTH:非スルーホール)」のパッド**を配置します。
3. これを **0.8mm〜1.0mm間隔**で横に5個ほど並べます。
4. 基板外形(`Edge.Cuts`)がこの穴を通るように設計します。
### B. 外部ライブラリを利用する
GitHubなどで公開されているオープンソースのライブラリ(例:`Panelization.pretty` など)をダウンロードして追加する方法です。多くのプロがこれを利用しています。
### C. 手動で穴を並べる
PCBエディター上で直接「マウンティングホール(穴のみの部品)」を配置し、それをコピー&ペーストで並べる簡易的な方法です。
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## 2. 基板設計での配置ルール
マウスバイトを配置する際は、以下の点に注意してください。
* **配置場所:** 基板の外形線(`Edge.Cuts`)の上に重なるように配置します。
* **穴の位置:** 穴の中心を基板の内側に少しだけ食い込ませると、切り離した後の「バリ(突起)」が基板の外に飛び出しにくくなり、ヤスリがけの手間が減ります。
* **ベタ(ゾーン)の更新:** マウスバイトを配置した後、必ず「B」キーを押して塗りつぶしゾーンを更新してください。穴の周りに適切なクリアランス(隙間)が確保されます。
## 3. 注意点
* **DRC(デザインルールチェック):** 基板の端に穴が近すぎるとエラーが出ることがありますが、マウスバイトの場合は意図的なものなので、製造業者(JLCPCBなど)の規定に沿っていれば無視して進めても問題ない場合が多いです。
* **切り離しの向き:** 切り離す際に基板本体を傷つけないよう、穴の密度や位置を調整してください。
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具体的な面付けの方法については、以下の動画が参考になります。
<b><u>[KiCad 9.0でのマウスバイトを使ったパネライズ方法](https://www.youtube.com/watch?v=JM_CctmHOnU)</u></b>
この動画では、複数の基板を1枚のパネルにまとめる際に、マウスバイトのフットプリントをどのように配置して外形線と繋ぐかを詳しく解説しています。
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